各マーケット参加者の需給関係を知る
4時間足を見ながら、7月末からのドル/円相場を振り返って見ますと、まず7月30日から8月3日まで日米韓の三角為替協調で、163.65から155.20まで8円45銭急落しました。
翌8月4日からは、月並みながら、さらなる下げを期待した投機筋が売り上がったためにショートになりジリ高となり、8月7日金曜には158.57まで、安値からは3円37銭戻しました。
しかし、8月7日当日発表された米雇用統計が悪く、待ってましたとばかりに売りが殺到し、156.68まで急落しました。
そして、改めて、ドル/円は落ちるという確信を強めたマーケットではありましたが、8月10日月曜になっても下がる気配がないどころか上げ足を速めたため、買戻しが強まり、8月11日深夜には159.36をつけました。
これにより、いったんはマーケットは、ショートもロングも軽くなり高値圏で横ばいになる、いわゆる高止まりとなりました。
ここまでは、私が開発した値動き分析の上昇サイクルのパターン、急落→下げを確信→売り上がってショート(ジリ高)→買戻し(本来は急騰)→高止まりという、ほぼ教科書通りの展開です。
特に高止まりは、長期間続くのが一般的で、今回も8月11日深夜からですと、8月18日深夜まで、すでに6営業日続いています。
しかし、この高止まりの内訳を見てみますと、8月12日水曜から17日の月曜日まで、連日海外投機筋御三家(ハイエナ君、ロンドン・ハリアー(LH)、ニューヨーク・ボーイズ(NYB))が、盲目的に売り下げては、下げきれずに買い戻す一方、本邦勢は基本的には戻り売りを繰り返す中で、毎日日本のドル不足ドル買いの一翼を担う輸入の買いが出ているわけですから、どんどん買いの圧力は膨らんでいると言えます。
こんなことをやっていると、7月30日18時の寄付き163.65を起点とする連続陰線の窓を埋める、いわゆるリターンエースになる可能性が、将来的に十分あり得ると見ています。
リターンエース:大陽線、大陰線、連続陽線、連続陰線の窓が出現すると、これを埋める習性が相場にはあり、これをリターンエースと呼んでいます。
まあ、瞬間風速8円45銭も急落した相場ですから、回復にはそれなりの時間が掛かるものとは思います。
しかし、2022年以来の大量介入の繰り返しの中、唯一今年3月以来ロングにしていたCTAも、8月の夏休み前に利食って、ロングを手仕舞ってしまった以上、内外の投機筋の中でロングにする者はいないどころか売り先行ばかりになっていて、しかも「日本のドル不足のドル買い」という構造問題は手つかずの状態で、通貨当局がいくら「介入やるぞ、しかも協調でやるぞ」とアピールしても、ポジション的にドルを売り過ぎている以上、反発は避けられないものと見ています。
尚、ここにきて、また159.50近辺でキャップ(フタ)されていたようにも見えますが、これがまた160円以上で一部買い戻してしまった英系大手ヘッジファンド・ブルーベイがキャップしているようであれば、さらに上昇圧力が掛かるように思います。
相場を、需給という力学で見る必要があります。