2026年8月21日 (金)

ロスカットの嵐(クロス円の怖い一面)

これも、よくディーラーの間で使う言葉です。

つまり、ロスカットが集中して出ている時の様子を表しています。

リーマンショックの時。これに端を発した金融危機により、特にクロス円が大暴落を演じました。

あの時、たとえば、GBP/JPYは9月の195円台から翌10月には139円台へ56円の暴落、またAUD/JPYは9月の89.00近辺から10月には55円台へ34円の暴落となりました。

GBP/JPYもAUD/JPYも、それぞれのクロス円としての流動性のあるマーケットはありませんので、それらでロングを持っていた向きは、GBP/JPYならGBP/USDとドル/円に分解してそれぞれを売り、AUD/JPYならAUD/USDとドル/円に分解してそれぞれを売って、マーケットから脱出しようとしました。

その結果、リアルなマーケットでは、GBP/USDは急落するは、AUD/USDは急落するは、そしてドル/円は急落するという全部売り状態となりました。

まさに、これがロスカットの嵐です。

これほどすさまじいロスカットは、稀にしか起きませんが、何かの突発的な事件・指標発表・イベントなどをきっかけに、いつでも起りえると見ておくべきだと思います。

したがい、こうしたリスクを回避するためには、常日頃から、現在の世界情勢やマーケットが何をテーマにしているかといったことについて、アンテナを張って、気をつけておく必要があります。

2026年8月20日 (木)

【本日の配信】水上紀行 プロの目線 Vol.049

「水上紀行 プロの目線」の最新音声コンテンツを配信いたしました。
その日相場が注目しているテーマやマーケットの見方について、
水上紀行が音声でお届けいたします。
通勤中や移動中、お仕事の合間などにぜひラジオ感覚でお聴きください。
━━━━━━━━━━━━━━
【本日の配信】
━━━━━━━━━━━━━━
【FX・為替】2026.8.20(木) 逆張りは相場の「デジタル赤字」
◆水上紀行 プロの目線 Vol.049
https://youtu.be/TNxb75NrS8Q
━━━━━━━━━━━━━━
【水上紀行後援会公式チャンネル】
━━━━━━━━━━━━━━
https://youtube.com/channel/UC_lI-wrtCTqitZ8pmKiJFKQ
チャンネル内では
「水上紀行 プロの目線」の過去配信もご覧いただけます。
ぜひチャンネル登録をお願いいたします。
━━━━━━━━━━━━━━
【Noridible 耳で学ぶシリーズ】
━━━━━━━━━━━━━━
「水上紀行 プロの目線」は、水上紀行後援会公式チャンネルにて、
Noridible 耳で学ぶシリーズの一環としてお届けしております。
Noridibleは、水上紀行のFXセミナー会場などでご案内している音声コンテンツです。
学びの機会が少しでも多く得られるよう、今後も音声を通じてお届けしてまいります。
ぜひご活用ください。
━━━━━━━━━━━━━━
水上紀行のFX特別セミナー&トレーダー交流会
━━━━━━━━━━━━━━
次回は、10月3日土曜日、大阪での開催を現在検討しております。
詳細が決まりましたら、またご案内させて頂きます。
皆様のご参加をお待ちしております。

理由は後からついてくる(チャートからのサインを無視しない)

相場には、上がるにも下がるにも、それなりの理由がある場合ももちろんありますが、相場が先に走り出してから、理由が後追いしてくることも結構あります。

それは、たまたま自分自身がその理由に気づいていなかったということもありますが、そればかりではなく、マーケット自体が事前になにかを察知して、もっともらしい理由を待たずに相場が動き出すことがあります。

この相場の動き出しそうな気配は、チャートから結構読み取ることが出来ます。

理由ははっきりしないが、チャートを見る限りでは、どうも動きそうな気配を感じることは、皆さんも経験されているのではないかと思います。

この時に、理由がはっきりしないからと、チャートから発せられるサインを無視することは簡単です。

しかし、チャートは、マーケット参加者の怯えや不安、また期待といったいろいろな感情の集約だと個人的には捉えており、事が公になる前に相場が動き出し、チャートに変化を与えているのではないかと考えています。

たとえば、「沈没する船からネズミがいなくなる」と言われますが、まさにそうした本能的な逃避行動に相通ずるような動きをマーケットもすることをチャートは知らせてくれているように思います。

したがい、チャートに見慣れることが大事です。

そして、ちょっとしたチャートの変化に気づいた時にそのことをを無視しないことです。

ロンドン・ホラー劇場(LHT)には依然として警戒を

ロンドン・ホラー劇場(London Horror Theatre、LHT):

ロンドンは、なにも事件も経済指標の発表もないのに、相場を一方向に持って行き(ドル/円の場合、ドル売りが多い)、狼狽したマーケット参加者が投げるところで利食おうとします。

最近は、マーケットも狼狽しなくなり、急落は著しく減ってはいるものの、油断して逆張りすると相場が大きく変動するリスクがありますので、警戒を緩めないことです。

本日は20日、そして

本日は20日で、5・10(ゴトウビ)に当たり、9時54分の仲値決めに向けて、輸入企業の輸入決済のドル買いが強まる可能性がある日です。

昨日の「ニューヨークを終えて」読み返しますと、推理好きの私など、いろいろと想像をたくましくしてしまいます。

「いつもより早い8時前から、ハイエナ君がドル/円の売りとEUR/USDの買いを同時にやるトレードを開始し、ドル/円を押し下げました」

「ハイエナ君は、日足ベースで、7月30日から8月3日の日米韓の三角為替協調による急落後、8月4日からこの日の前日までの反発を一番底形成と見ている節があり、これに対する、海外投機筋が得意とする人為的な二番底を試す動きを真剣に考えて売ってきているものと思われました」

「ロンドン・ハリアー(LH)のロンドン・ホラー劇場(LHT)に159.06近辺まで突っ込みました。これにより、日足ベースの二番底狙いにロンドン・ハリアー(LH)も加わったことがわかりました」

そして、「ニューヨークオープン直後から下げ始めていたところに、米財務省が長期債買い戻しを倍増すると発表したことから、売りが殺到し158.17近辺まで急落しました」

本当に、全くの当て推量ではありますが、少なくとも、ハイエナ君は、なんらかの情報を早朝段階から得ていたからこそ、「いつもより早い時間から」しかも「確信を持って売り続けた」のではないかと、それにロンドン・ハリアー(LH)も乗っかったのではないかと、そうでもしないと、朝の7時台からニューヨークオープン前の20時台まで、いくら売り先行の海外投機筋とは言え、ひたすら売り続けられなかったのではないかと思います。

そうすると、推理好きの私が、次に考えることは、日米韓の三角為替協調が始まった7月30日にドル/円は、ニューヨークタイムに162.96近辺から157.96近辺まで5円下げています。

翌週8月8日土曜にCFTCによって発表された8月4日時点のシカゴIMMの円のネットポジションは、前週の7月28日時点の163,412枚の円ショートから45,473枚の円ショートに、約12万枚の激減を見せ、確かにCTA恒例の8月の夏休み前の手仕舞いが起きており、この具体的な手仕舞いが7月30日のニューヨークタイムでの5円の急落を生んだのではないかと見ました。

というのも、従来から、CTAの8月の夏休み前と、12月後半のクリスマス休暇の前の手仕舞いは、一気呵成に5~7円ぐらいの急落を生むことがよくあったからです。

そうして、さらに推理好きの私は、ツラツラと考えを巡らしていくと、米財務省は、某アジアの財務省のように実施するたびに介入額が過去最高を更新させているところとは違い、実にクレバー(賢く)に、特に米系のマーケット参加者、たとえばCTAとかハイエナ君(以前から米系と見ています)のトレードを活用しながら、つまり他力本願で彼らが意図する市場操作を効率良くやっているのではないかと、あくまでも推理が好きな人間としては考えてしまいます。

それを考えると、ただただ大量介入に走ったり、同盟国に泣きついて協調行動に出る某アジアの財務省は、もう少し頭を使ってはいかがかなと思います。

また、この下落過程での注文情報は、継続的に本邦個人投資家層が、値ごろ感から買い下がっては投げを繰り返して損失を出していましたが、この下げの波をjaja(順張り後出しジャンケン)で乗れば、破格の利益を得ることになったのではないかと思わずにはいられません。

これは、あくまでも、ロンドンもニューヨークも経験した42年間、馬鹿のひとつ覚えのように為替の世界にいる人間の戯言と愚痴ですので、どうぞ聞き流してください。