2026年8月20日 (木)

ニューヨークを終えて

ニューヨークダウは、米財務省の国債買いを好感して買われ、前日比119.71ドル高の53,463.11ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは低下し、暫定値ながら0.062%下げて4.644%で引けました。

原油価格は、横ばいで、前日比0.02ドル安の84.04ドルで引けました。

金価格は、上昇し、前日比147.8ドル高の4568.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、7時の恒例となるドル/円、EUR/USD、EUR/JPYの同時買いに、ドル/円は159.64近辺をつけました。
しかし、いつもより早い8時前から、ハイエナ君(※)がドル/円の売りとEUR/USDの買いを同時にやるトレードを開始し、ドル/円を押し下げました。
ハイエナ君は、日足ベースで、7月30日から8月3日の日米韓の三角為替協調による急落後、8月4日からこの日の前日までの反発を一番底形成と見ている節があり、これに対する、海外投機筋が得意とする人為的な二番底を試す動きを真剣に考えて売ってきているものと思われました。
このため、東京オープン後もひたすら売り続け、昼前に159.30近辺まで下げたところで、いったん159.44近辺まで買い戻しました。
しかし、それから、また改めて売り始め、ロンドンオープン直後、159.12近辺をつけました。
いったん、ロンドン・ハリアー(LH)(※)のショートスクイズ(SS)(※)に、159.28近辺まで反発しました。
しかし、これはバレーボールのトスアンドアタックのトスの部分に当たり、その直後から、アタックに当たるロンドン・ハリアー(LH)のロンドン・ホラー劇場(LHT)(※)に159.06近辺まで突っ込みました。
これにより、日足ベースの二番底狙いにロンドン・ハリアー(LH)も加わったことがわかりました。
この間、本邦勢は、値ごろ感で買い下がっては投げを繰り返していました。
そこから、いったん159.26まで戻した後、再び159.00近辺まで突っ込ました。
ニューヨークオープン前、買戻しに159.18近辺をつけました。
ニューヨークオープン直後から下げ始めていたところに、米財務省が長期債買い戻しを倍増すると発表したことから、売りが殺到し158.17近辺まで急落しました。
いったん158.59近辺まで買い戻された後、23時前から、ニューヨーク・ボーイズ(NYB)による売りのアタック第1弾に158.05近辺までさらに売り込まれました。
そして、158.52近辺まで戻した後、1時頃から、ニューヨーク・ボーイズ(NYB)による売りのアタック第2弾に158.32近辺をつけました。
その後、買い戻され、158.61近辺をつけた後、ニューヨーク・ボーイズ(NYB)による売りのアタック第3弾に158.14近辺をつけました。

(※)ハイエナ君:ドル/円が2025年10月になって新規参入してきた海外投機筋のようです。米系のようです。東京市場の需給関係については、最近5の倍数の日はドル買いが強いことはわかってはきたようです。これまで、この手の海外からの新規参入は、東京市場については、ほとんど研究していないため、長続きしていませんでしたが、結構、しぶとく残っています。

(※)ロンドン・ハリアー(London Harrier、LH):
ロンドン勢のことです。低迷期を経て、また元気を取り戻す兆しが見えてきたため、今まで呼称がなかったことから、2026年3月に命名しました。イギリスが開発した垂直/短距離離着陸が可能な名戦闘機ホーカー・シドレー・ハリアーから名付けました。

(※)ショートスクイズ(SS):ショート筋をあえて買い上げて買い戻させて利食う手法で、ロンドン・ハリアー(LH)の得意技。

(※)ロンドン・ホラー劇場(London Horror Theatre、LHT):
なんのニュースもなく、またなんの経済指標の発表もないのに、あたかもなにかあったかのように、相場を一方向に持っていき、マーケットが狼狽して投げてくるところを利食うロンドン・ハリアー(LH)の得意技です。ドル/円では、ドル売りです。

(※)ニューヨーク・ボーイズ(NYB):2025年の年末頃から目立ち始めた海外投機筋。ニューヨーク時間でのドル/円のドカ売りを得意としているが、トレードが子供じみて単純なため、ニューヨーク・ボーイズと命名。

EUR/USDは、1.1603近辺から1.1679近辺まで上昇しました。

EUR/JPYは、184.66近辺から183.93近辺まで急落後、184.93近辺まで上昇しました。その後、184.68まで下げました。

買いが引く(様子を見たい)

これも、ディーラーの間で、よく使う言葉です。

相場が大きく下げる局面では、輸入企業のような実需や機関投資家などの顧客が、銀行に指していた買いオーダーをいったんキャンセルしてくることがあります。

これを、「買いが引く」と言います。

それは、下げに勢いがあれば、より安いレートで買うことができるのではないかという理由もありますし、どうも当初考えていた相場観とは違うため様子を見たいということもあります。

これにより、それまであった買いオーダーが消えますので、マーケットのリクイディティー(流動性)が低下、言い換えれば、マーケットが薄くなります。

そのため、下げやすくなり、売りで攻めているディーラーやファンドといった投機筋は、勢いづくことになります。

ただし、輸入企業のような実需や機関投資家などは、買いオーダーをキャンセルしたからといって、買いの需要がなくなったわけではなく、単に様子をうかがっているだけですので、売りも一服して下げ止まると、再び買いオーダーを入れてきたり、また成行で買ってきます。

それまでには、投機筋は売りで攻めたことにより相当ショートになってきていますので、実需あるいは機関投資家からの買いの復活は、ボディーブローのように効いてきます。

特に、安値圏で、戻りもないけれど下げることもできなくなっている局面は、こうした実需等の買いが戻ってきていることを意味することが多く、少なくともこのような状況では、ショートであればいったん買い戻した方が得策だと思います。

2026年8月19日 (水)

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次回は、10月3日土曜日、大阪での開催を現在検討しております。
詳細が決まりましたら、またご案内させて頂きます。
皆様のご参加をお待ちしております。

マーケットを壊さないように(超大口トレードの舞台裏)

ポジションメイク(ポジションを作る)は,慎重に行われるのが一般的ですが、たとえば10億ドルの超大口のポジションを作るときには、「マーケットを壊さないように」と、より慎重に行われます。

この「マーケットを壊さないように」とは、どういうことなのかお話してみたいと思います。

一時に超大口の売りなり買いなりをすると、いっぺんにマーケットが、売りだらけになったり、買いだらけになって需給バランスが崩れてしまいます。

たとえば、超大口の売りがいっぺんに出ると、何か大きな売りが出ていると、瞬く間に他のマーケット参加者が気づき、買いが引いてしまいます。

そのため、大きく売ろうとしても、買いが引いてしまっているため、わざわざ安いプライスでしか売れないということになってしまいます。

そのため、マーケットの買いが引かないように、静かにゆっくりと、つまり「マーケットを壊さないように」売ることになります。

超大口ともなると、それこそ1週間がかりで売ることもあります。

また、たとえば、売る前にマーケットで少し買って、買い気が強いとマーケットに思わせておいて徐々に売ったり、実際にマーケットの買いが強い時に、あえて売るということも、マーケットを壊さないようにするために行われています。

こうして、隠密裏に静かに超大口の玉を売り終わると、もちろん、その売りを抱えてしまってロングになった多くのマーケット参加者がいるわけで、ボディーブローのようにそのロングの重みがズシリと効いてきて、その後、突然相場が崩れることがあります。

ロンドン・ホラー劇場(LHT)には依然として警戒を

ロンドン・ホラー劇場(London Horror Theatre、LHT):

ロンドンは、なにも事件も経済指標の発表もないのに、相場を一方向に持って行き(ドル/円の場合、ドル売りが多い)、狼狽したマーケット参加者が投げるところで利食おうとします。

最近は、マーケットも狼狽しなくなり、急落は著しく減ってはいるものの、油断して逆張りすると相場が大きく変動するリスクがありますので、警戒を緩めないことです。