2026年8月18日 (火)

ロンドン・ホラー劇場(LHT)には依然として警戒を

ロンドン・ホラー劇場(London Horror Theatre、LHT):

ロンドンは、なにも事件も経済指標の発表もないのに、相場を一方向に持って行き(ドル/円の場合、ドル売りが多い)、狼狽したマーケット参加者が投げるところで利食おうとします。

最近は、マーケットも狼狽しなくなり、急落は著しく減ってはいるものの、油断して逆張りすると相場が大きく変動するリスクがありますので、警戒を緩めないことです。

各マーケット参加者の需給関係を知る

4時間足を見ながら、7月末からのドル/円相場を振り返って見ますと、まず7月30日から8月3日まで日米韓の三角為替協調で、163.65から155.20まで8円45銭急落しました。

翌8月4日からは、月並みながら、さらなる下げを期待した投機筋が売り上がったためにショートになりジリ高となり、8月7日金曜には158.57まで、安値からは3円37銭戻しました。

しかし、8月7日当日発表された米雇用統計が悪く、待ってましたとばかりに売りが殺到し、156.68まで急落しました。

そして、改めて、ドル/円は落ちるという確信を強めたマーケットではありましたが、8月10日月曜になっても下がる気配がないどころか上げ足を速めたため、買戻しが強まり、8月11日深夜には159.36をつけました。

これにより、いったんはマーケットは、ショートもロングも軽くなり高値圏で横ばいになる、いわゆる高止まりとなりました。

ここまでは、私が開発した値動き分析の上昇サイクルのパターン、急落→下げを確信→売り上がってショート(ジリ高)→買戻し(本来は急騰)→高止まりという、ほぼ教科書通りの展開です。

特に高止まりは、長期間続くのが一般的で、今回も8月11日深夜からですと、8月18日深夜まで、すでに6営業日続いています。

しかし、この高止まりの内訳を見てみますと、8月12日水曜から17日の月曜日まで、連日海外投機筋御三家(ハイエナ君、ロンドン・ハリアー(LH)、ニューヨーク・ボーイズ(NYB))が、盲目的に売り下げては、下げきれずに買い戻す一方、本邦勢は基本的には戻り売りを繰り返す中で、毎日日本のドル不足ドル買いの一翼を担う輸入の買いが出ているわけですから、どんどん買いの圧力は膨らんでいると言えます。

こんなことをやっていると、7月30日18時の寄付き163.65を起点とする連続陰線の窓を埋める、いわゆるリターンエースになる可能性が、将来的に十分あり得ると見ています。

リターンエース:大陽線、大陰線、連続陽線、連続陰線の窓が出現すると、これを埋める習性が相場にはあり、これをリターンエースと呼んでいます。

まあ、瞬間風速8円45銭も急落した相場ですから、回復にはそれなりの時間が掛かるものとは思います。

しかし、2022年以来の大量介入の繰り返しの中、唯一今年3月以来ロングにしていたCTAも、8月の夏休み前に利食って、ロングを手仕舞ってしまった以上、内外の投機筋の中でロングにする者はいないどころか売り先行ばかりになっていて、しかも「日本のドル不足のドル買い」という構造問題は手つかずの状態で、通貨当局がいくら「介入やるぞ、しかも協調でやるぞ」とアピールしても、ポジション的にドルを売り過ぎている以上、反発は避けられないものと見ています。

尚、ここにきて、また159.50近辺でキャップ(フタ)されていたようにも見えますが、これがまた160円以上で一部買い戻してしまった英系大手ヘッジファンド・ブルーベイがキャップしているようであれば、さらに上昇圧力が掛かるように思います。

相場を、需給という力学で見る必要があります。

ニューヨークを終えて

ニューヨークダウは、原油高が重荷となり、前日比272.39ドル安の53,460.02ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは上昇し、暫定値ながら0.027%上げて4.723%で引けました。

原油価格は、上昇し、前日比2.20ドル高の83.67ドルで引けました。

金価格は、強含み、前日比39.3ドル高の4476.6ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、この日は、15日が土曜日だった関係で、5・10日振替日に当たり、9時54分の仲値決めに向けて、輸入企業の輸入決済のドル買いが強まる日でした。
7時ジャストに、通常ドル買いが強まる傾向がありますが、この日も、159.40近辺まで買われました。
しかし、ハイエナ君(※)のドル/円の売りと同時にEUR/USDの買うハイエナ君独特の手口が、7時台という通常より早い時間帯から始まりました。
8時台、輸入に買いも出たようですが、9時になると、ハイエナ君の攻勢はさらに強まり、その売りは、11時過ぎまで続き、158.96近辺をつけました。
そこから、いったん買い戻され、昼過ぎには、159.14近辺をつけました。
しかし、午後に入ると、再びハイエナ君の売りが強まり、158.98近辺をつけました。
ロンドンオープン後、ロンドン・ハリアー(LH)(※)によるショートスクイズ(SS)(※)に159.10近辺まで買い戻されました。
しかし、これはバレーボールのトスアンドアタックのトスに当たり、その直後には、アタックに当たる、ロンドン・ハリアー(LH)のロンドン・ホラー劇場(LHT)(※)が通常通り続き、158.85近辺まで突っ込みました、
その後、売り過ぎの買戻しに、ニューヨークオープン前には、159.28近辺まで反発しました。
ニューヨークオープン後、さらに買戻しは続き、23時前には159.59近辺まで上昇しました。
しかし、その直後から、お定まりのニューヨーク・ボーイズ(NYB)(※)の売りのアタック第1弾に159.19近辺まで下げました。
そこから、1時のロンドンクローズ前に、再び買戻しとなり159.40近辺をつけました。
そして、その直後、ニューヨーク・ボーイズの売りのアタック第2弾に、159.34近辺をつけましたが、買いは再開し、159.52近辺をつけました。
そして、ニューヨーク・ボーイズの売りのアタック第3弾に、159.42近辺をつけました。
前週水曜から始まった、売り一辺倒の海外投機筋御三家による、1日の売りの往って来い相場がこの週も、基本的には続いているようでした。

(※)ハイエナ君:ドル/円が2025年10月になって新規参入してきた海外投機筋のようです。米系のようです。東京市場の需給関係については、最近5の倍数の日はドル買いが強いことはわかってはきたようです。これまで、この手の海外からの新規参入は、東京市場については、ほとんど研究していないため、長続きしていませんでしたが、結構、しぶとく残っています。

(※)ロンドン・ハリアー(London Harrier、LH):
ロンドン勢のことです。低迷期を経て、また元気を取り戻す兆しが見えてきたため、今まで呼称がなかったことから、2026年3月に命名しました。イギリスが開発した垂直/短距離離着陸が可能な名戦闘機ホーカー・シドレー・ハリアーから名付けました。

(※)ショートスクイズ(SS):ショート筋をあえて買い上げて買い戻させて利食う手法で、ロンドン・ハリアー(LH)の得意技。

(※)ロンドン・ホラー劇場(London Horror Theatre、LHT):
なんのニュースもなく、またなんの経済指標の発表もないのに、あたかもなにかあったかのように、相場を一方向に持っていき、マーケットが狼狽して投げてくるところを利食うロンドン・ハリアー(LH)の得意技です。ドル/円では、ドル売りです。

(※)ニューヨーク・ボーイズ(NYB):2025年の年末頃から目立ち始めた海外投機筋。ニューヨーク時間でのドル/円のドカ売りを得意としているが、トレードが子供じみて単純なため、ニューヨーク・ボーイズと命名。

EUR/USDは、1.1599近辺から1.1571近辺まで下落しました。

EUR/JPYは、184.54近辺から184.762近辺まで上昇した後、185.53まで下落、そして184.72近辺まで上昇しました。その後、184.58近辺まで下げました。

4つの相場の過程と対処法(トレンド相場とレンジ相場)

相場は、まずトレンド相場とレンジ相場に大別できます。

最低限、これらの全く性格の異なった相場の特徴を理解しておかなければ、相場には勝てません。

トレンド相場とは、もちろん、直線的ではありませんが、蛇行しながらも、一方向に持続的に進む相場です。

ある意味では、正しい方向にポジションを持ち続ければ儲かるという相場です。

一方、レンジ相場は、ある一定の値幅の中で、往ったり来たりを繰り返す相場で、トレンド相場のように一方向に相場を持ち続けても、儲かりません。

レンジのおおよその上限下限を決めて、上がるなら買い、下がるなら売りを繰り返すことがレンジの期間のしのぎ方です。

そして、トレンド相場とレンジ相場に大別しましたが、実は、この他にふたつの相場の過程があることを覚えておかなければなりません。

ひとつは、トレンド相場からレンジ相場への変わり目、そしてもうひとつはレンジ相場からトレンド相場への変わり目です。

特に、トレンド相場からレンジ相場への変わり目は、もっとも難しく、折角トレンド相場で手にした儲けを大きく吹き飛ばしてしまいがちな危険な過程です。

この過程に入ったどうかは、相場が激しくまた脈絡なく上下動を繰り返しますので、それでわかります。

それに気づいても、この激しい上下動を無視するのは禁物です。

気づいたら、兎も角も、トレンド相場で儲けた利益は確定し、休むことが大切です。

今までのトレンド相場のつもりで取引をすると、いとも簡単に大やられする危険性が極めて高いと言えます。

最後に、レンジ相場からトレンド相場への変わり目ですが、これはうまくすれば、大きな利益につながるチャンスを得ることができます。

レンジ相場からトレンド相場への変わり目では、レンジの中でもさらに値幅が収斂してきます。

日足で、寄付きと引け値がほぼ同水準で上下に短めのヒゲが出る、いわゆる寄せ線が出た時がトレンド相場が始まるタイミングになることが、多いと言えます。

トレンド相場開始にあたっては、レンジブレイク的な相場のエントリーが良いと思われます。

このように、相場には合計四つの過程があり、難易度が違いますので、まずは、今が、どの相場の過程にいるかを見極められるようになること、そしてそれぞれの過程に対しての適切な対応ができるようになることが、相場を生き抜いていくためには、非常に大事です。

各相場の過程に合わない対応をするとこっぴどい目に遭うことは、私がかつて身を持って実証しています。

2026年8月17日 (月)

今日は17日、そして

4:44 ドル/円 159.31レベル

本日は17日で、15日が土曜日だった関係で、5・10日振替日に当たり、9時54分の仲値決めに向けて、輸入企業の輸入決済のドル買いが強まる可能性が高い日でした。

ご注意ください。

Weekly Reportでも申し上げましたが、海外投機筋御三家(ハイエナ君、ロンドン・ハリアー(LH)、ニューヨーク・ボーイズ(NYB))はひたすら売り先行、本邦個人投資家層も、介入期待の戻り売り姿勢と、内外の投機筋は売り一辺倒という中で、世界的な夏休みのピークである8月の前半2週間が過ぎた後の5・10日振替日ですので、結構な額のドル買いが起きるものと見ています。

そういう中でも、ハイエナ君達は、先週半ば以降見られる、御三家連携の売り下げ作戦をやっていますが、結果的に1日の往って来い相場を繰り返しれています。

ということは、ひたすらニューヨーク午前まで売り続けた挙句に一気に買い戻す可能性があります。

ただし、今日は、5・10日振替日だけに、強い輸入の買いが出る可能性はありますので、そのあたりの、売り買いの強さを十分見て、流れに乗ることだと思います。